『フルーツバスケット』
結構おもしろかった
異性に抱きつかれると動物になってしまうっていう設定だけでよくここまで物語をつくれるな
原作すごく読みたい
堀江さんはいい仕事するなあ
ただ慊人の声どうにかしろよ
違和感ありすぎ
主人公がARIAっぽいな
いやあいい作品に会った
「例えば人の素敵というものが、オニギリの梅ぼしのようなものだとしたら、その梅ぼしは背中についているのかもしれません・・・っ。世界中誰の背中にも、いろいろな形、いろいろな色や味の梅ぼしがついていて、でも背中についているせいで、せっかくの梅ぼしが見えないのかもしれません。・・・誰かを羨ましいと思うのは、他人(ひと)の梅干(せなか)ならよく見えるからなのかもしれませんね。」
「雪が溶けたら、何になると思う?」
「春になるんだよ」
「ボクねー昨日クラス会があったのー。そしたらクラス会の前に本を買ってきた子がいたの。『笑える話全集』って本でね、みんなで一緒にその本を読んだの。
その中のひとつにね、『世界で一番バカな旅人』ってお話があったの。
バカな旅人が旅をしてるの。どうバカっていうとね、すぐだまされちゃうの。
街の人達にだまされちゃうの。そのたびにお金や服やクツをだましとられちゃうの。
でも旅人はバカだから、『これで助かります』って街の人のウソにも、
ポロポロポロポロ涙をこぼすの。『お倖せにお倖せに』っていうの。
で、とうとうすっ裸になっちゃって、さすがに旅人も恥ずかしくなって、
森の中を旅することにするの。そしたら今度は森に住む魔物たちに出会うの。
魔物達は旅人の体を食べたくて、言葉たくみにだましていくの。
もちろん旅人はだまされて、足を一本腕を一本あげちゃうの。
結局旅人は頭だけになっちゃって、最後の魔物(いっぴき)には目をあげたの。
その魔物はバリバリ目を食べながら、『ありがとう、お礼に贈り物をあげます。』って、
置いていくの。でもそれもウソで、贈り物は『バカ』と書かれた紙切れ一枚。
でも旅人はポロポロ泣くの。『ありがとうありがとう』
『初めての贈り物だ、嬉しい嬉しい、ありがとうありがとう』
もうない目からポロポロポロポロ涙をこぼすの。
そして旅人はそのままポックリ、死んでしまいましたとさ。
・・・みんな、笑ってた。
僕はその中で目をとじて、旅人の事を考えてみた。
だまされて頭だけになってありがとうと泣いた旅人の事を考えてみた。
そして、思ったんだ。
ああ、なんて、愛しいんだろう・・・って。
・・・損とか、苦労とか、考えるだけムダだよ、旅人はそんな事考えちゃいないもの。
ただ・・・誰かにとってはそれがバカでも、ボクにとってはバカじゃないだけ。
誰かにとってはだましがいのある人でも、ボクはだまさないだけ。
ボクは本当に喜ばせてあげたいと思うだけ。ユキは?・・・キョーは?それでもやっぱりバカだと思う?目をとじて、何を思う?」