『希望難民ご一行様』

古市憲寿

おもしろかった
今のおれの気持ちでしかない
共感しまくり
結局観光地行ったところで何も変わらない
出会いとスリルを求めるんだったら国内でも十分
ほんと日常が続いてるだけ

p58
マスツーリズムから抜け出す若者と言えば、まず「カニ族」だろう。彼らは日本におけるバックパッカーの起源とも言われている。1960年代後半に大きいリュックを背負って、貧乏旅行をした若者たちのことだ。リュックが横に広がりすぎて、列車の乗降の際に横歩きをしなければならなかったため「カニ族」と呼ばれたのだという。

p72
もはや海外と国内の差異が縮小している現代において、「どこに行く」かよりも「何をする」のか、そして「誰と行く」のかの方が重要になっているのだ。

p73
「どんなに素晴らしい景色を見ても、どんなに美味しいものを食べても、美味しいねって、一緒に言い合える人がいなけりゃ全然つまらない」というのである。同時に自分の旅を「どこに行こうと、ただ、日常が続いているだけ」と表現する。

p113
「ポスターを貼れば世界一周ができる」というのは中々魅力的な「物語」である。

p159
出港後数週間目で既に「私は早く現実と向き合いたい。もういいかなみたいな」とつぶやくようになっていった。

p190
そこで、憲法9条条文の穴埋め問題を出したところ、正解できたのは122人中3人に過ぎなかった