『隣の家の少女』

ジャック・ケッチャム

おもしろかった
おもしろかったっていうのも変だけど読んでよかった
とりあえず解説にも書いてあったけどホント「裏スタンドバイミー」っぽい
残酷描写は「溝鼠」を思い出した
テーマは「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を思い出した
最後の脱出方法は「G線上の魔王」を思い出した

主人公視点と自分を重ね合わせて自己嫌悪に陥る後味の悪さ
エディがいい味出してる
でもやっぱ俺はハッピーエンドが好きだなあ



ノーチラス号
第二の記憶―前世を語る女ブライディ・マーフィ
ペイトン・プレース物語
ジム・ロウ グリーン・ドア
ジム・トンプソン
時計じかけのオレンジ」と「ハッピーデイズ」のかけあわせ
「ドビーの青春」と「コレクター」の頭がおかしくなりそうな交配

p43
そのころまでに、わたしの両親は、盲人から硬貨を隠すこともできなくなっていたのだ。

p187
子どもは身も心も両親の持ち物だった。すなわち子供は、大人の世界からの本物の危険に直面したら破滅する運命にあったのだ。

p427
「頭がぼうっとなって引きこまれてしまうとりとめがないけれど濃密な幻想に、けっきょくなにも意味していないとわかる幾重にも重ねられた意味に包みこまれているような感覚がいちばん印象に残る映画に。」