『記憶の果て』

浦賀和宏

微妙
人工知能」を通して、「意識」とは「他人」とはを考える
結局 何事も自分の責任 「他人がこうしろ」とか「他人がこうした」とか誰かのせいにしようとしても判断や行動したのは自分なんだから
他人の気持ちなんてわからない 意識を相手が持っているかわからないように

この2つがメッセージかな
1個目は兄貴も同じようなこと言ってたな
葬式がドッキリみたいに感じて現実感がないっていうのは俺も祖父の葬式で全く同じことを感じた

筆者はこれを19歳の時書いたらしい
それにしてはすごい出来



これがいわゆるリドルストーリーっていうのかな 謎がすべて明かされるわけではない感じ
浅倉との再会とかの青春っぽい感じは微妙だったな
金田を途中退場させてんのは本格推理小説への批判かな
人工知能「裕子」があまり活躍していない件
俺だったらもっといろいろ試すけどな

オチとして実は誰と誰が兄弟だったとか親子だったとかはいい加減にしてほしい 飽きた
小池真理子の「恋」とか「風の影」とか


ブレードランナー」の原作が「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」だったんだ 初めて知った

アディエマス
ブライアン・イーノ
ジョン・ケージ「四分三十三秒」
MY FAVORITE THINGS
チューリング・テスト
カレル・チャペック「R.U.R」
ロボットの語源は奴隷(ロボタ)
ヴァンゲリス「CHARIOTS OF FIRE」
ケンイシイ「JELLY TONES」
YMO「SOLID STATE SURVIVOR」

p280
「だから、ジョン・ケージの『四分三十三秒』のような小説を書こうという訳さ。タイトルはもう決まっている。『二百五十七ページ』」

p289
ニューロンから作られる脳の神経回路の大方は三歳頃までに完成するのだけれど、この時、回路を作り損なった沢山のニューロンが、アミロイド蛋白質を作って自殺してしまう。余談だけど、これはアルツハイマーの症状と同じなんだ。」

p313
「そして人工知能を作る具体的方法だけどね。結論からいうと自ら進化発展するシステムを作ることだ。全体の設計図から人工知能を創ることより、最初に単純な人工生命形態を創っておいて、それを自分で進化させる方が効率的だ。」

p356
人が一人死ぬということは、世界が一つ終わるという事なんだ