『ナラタージュ』

島本理生

微妙
嫁姑で嫁を病ましてしまった葉山先生
そんな先生に恋した私 工藤泉
そんな私に恋した嫉妬深い小野君

なんか化物語の「必要なときにそこにいてくれたという事実は、ただそれだけの事で、何にも増してありがたいものだ」を思い出した
工藤はいじめられててそれを救ったのが工藤先生
順番とタイミングってマジ脅威だな
俺は小野君にがんばってほしかった
どうすれば必要なときそばにいられたのだろうか
運だよなあ結局

全体的に女性目線からの理想のシチュエーションに酔ってる感じが否めない
腕を強く引くとかキスして謝るとか別れた時も結局理解してあげられなかった私がひどいんだみたいな悲劇ヒロインぶる感じが嫌だった


一夜を共にしたり友達の自殺を救えなかったり重松さんの言うところの余りをそれぞれ抱えていくんだなって思った

ナラタージュの意味は映画などで、ある人物の語りや回想 によって過去を再現する手法のこと

結局順番とタイミングの脅威の物語


エル・スール
真夜中のカーボーイ
ネイティブ・サン「スーパー・サファリ」
猫の耳のエピソードは梶井基次郎「愛撫」
シンディー・ローパータイム・アフター・タイム
ミツバチのささやき
エゴ・ラッピン「Night food」
稲垣足穂一千一秒物語
旅の終わりの音楽
好きな男も人と歩くときには相手の心臓に近い方を歩くと良い
アンダーグラウンド
バックス・バニー
小説「キス」
ロッド・スチュワート「レディ・ラック」
僕の村は戦場だった
存在の耐えられない軽さ
ニール・ヤング

p246
「だけど、そういうバランスの悪いときに付き合うと、よけいにお互いの過不足を確認するだけだって分かったから、もうしないよ」

p330
「あなたはいつもそうやって自分が関われば相手が傷つくとか幸せにできないとか、そんなことばかり言って、結局、自分が一番可愛いだけじゃないですか。なにかを得るためにはなにかを切り捨てなきゃいけない、そんなの当然で、あなただけじゃない、みんなそうやって苦しんだり悩んだりしてるのに。」

p395
「お願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務がある」