『飛ぶ教室』

エーリッヒ・ケストナー

おもしろかった

「子どものころを忘れるな
そのころも今と変わらず幸・不幸を考え感じていただろう
だから子供たちのことも軽視してはいけない
教師も親もそう接しなさい」
っていう単純だけどとても大切なメッセージ

章の初めに書いてあるあらすじみたいのは見てて面白かった
これだけいい教師に逢えることってすごくいいことだよなあ


児童文学っていうからなめてたけどふつうにおもしろい
センセイの鞄」「ロング・ロング・アゴー」にも出てきたから気になってた

ジョーニ― 作家 「飛ぶ教室」の脚本を書く
マルチン 絵描き 頭いい

マチアス 喧嘩が強い いつもおなかがすいている
ウり― ちび 実は勇気がある

セバスチャン かわりもの 難しい本を読んでいる

この五人のキャラがいい


p97「このときしろうとはおどろき、くろうとはいぶかる」は何かの引用かなあ

p18
子どものなみだはおとなのなみだよりちいさい小さいというものではありません

p128
「教師たるものはな、つねに成長、変化する能力をもちつづける義務と責任があるんだ。でなきゃあ、生徒は朝なんかベッドに寝ころがったまま。授業なんか蓄音機をかけて、レコードにしゃべらせたっていいんだ。だが、それじゃあぜったいこまるんだ。われわれが必要とするのは、教師としての人間なんだ、二本足のかんづめなんかじゃない。われわれが必要とするのは、生徒を成長させようと思ったら、自分も成長せずにはいない先生なんだ」

p186
「だが、なにがほんとにたいせつな問題か、それを思いだすゆとりのある人間がもっといてほしいと思うんだ」