『砂漠』

伊坂幸太郎

微妙
やはりひたすら軽い

p283は自虐でもあり、読者への皮肉でもあるのかな
伊坂が好きな人はこういうユーモアのある会話を読んで自分もちょっとユーモアのある人間だと勘違いしたいのかな
実際これを読んだからと言って面白い人にはなれないし面白い人にも出会えないよっていうね
麻雀の西嶋の言いたいことはわかるわ
發と白が鳴かれて中を捨てられないで最後に「うあーこれさえ捨てられればな」っていうのが一連の流れっていううやつ
こんな簡単に彼女ができればねえ
俺にとっては社会どころか大学がすでに砂漠だっつうね



ロンっていうのはもともと竜のこと
坂口安吾 桜の下に涯てはない  桜の森の満開の下
過去のニュース映像に自分を組み込む映画
レイジングブル
電撃バップ
p275 東堂 記憶力がいい 「忘れました」とは絶対に言わない 神聖喜劇
サン=テグジュペリ「人間の土地」
ジャングルの林の中を移動する船 映画


p226
「砂漠に雪を降らせたいんだよ」
そこですぐに、何を訳の分からないことを言ってんの、と言い出さないところが鳩麦さんの長所だ。
そして、自分で勝手に空想を広げ、的外れなことを言い出すのが短所だった。

p283
以前、西嶋が教えてくれた、「売れる、小説の条件」と奇しくも一致する。ユーモアと軽快さと、知的さだ。洒落ているだけで、中身はない。

p314
「賢くて、偉そうな人に限って、物事を要約したがるんだよ」

p463
「そうじゃないんですよ。笑っている東堂の隣にいるのは、俺じゃないと嫌だって思ったんですよ」

p534
「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢である」