『若手行員が見た銀行内部事情  なぜ僕は希望に満ちて入社したメガバンクをわずか2年足らずで退職したのか』

稲村圭著

まあおもしろかった



就職活動を終えてやっと精神的にも時間的にも余裕ができたので読んだ
正直な感想は「まあ そんなもんだろう」ということ
就職活動を通して自信満々にそして生き生きとと夢を語る学生たちを見てきた
一方自分はそういうのが苦手なタイプ
人事の人はキラキラした学生の方がいいんだろうなと思いつつ、結局最後までそうはなれなかったし、なろうとも思わなかった
作者はいわゆるこのキラキラ系である

俺なんかに言わせれば、就職活動を通して、「本気でこの会社で働きたい、尊敬する先輩と一緒に働きたい、将来は○○を実現したい(全部よく聞く)」なんて言ってるキラキラ系学生の方が採用したくない
世の中なんてバイトとかゼミとかそれこそ大学入ってわかったことだけど、入ってみなきゃやってみなきゃわかんないことだらけである
いくら企業研究したところで、自信満々にこんなこと言われた方が俺としては逆に信用ならないし、気持ち悪い

どっちかっていうと、「うまくできるかはわからないけど、努力はしていきます、その中でやりがいを見つけてステップアップしていきたいです」っていう人の方を俺なら採用したい


この作者は結局前者みたいな高い意識で入って折れたタイプ
若者が3年で仕事をほぼやめるパターンの典型である

この人はアルバイトやったことないのかな
それこそ自分が思っていたのと違う仕事だらけだし、上司なんて糞しかいないし、セクハラだらけだし、だいたい人手不足で忙しいし、決まった時間で帰れないし
その中でも、やりがいを見つけたり、変えられるところは変えていくのが大事だと思う
理不尽なんて日常茶飯事だろ
俺から言わせれば、それこそいつまで学生気分なのってこと


どうすんだろこの人
いい職場環境 やりたい仕事ができる会社を探すのか それとも起業すんのか
どっちにしても大変だと思うけどな
いい職場なんてほとんどないだろ
どうせ辞めるならなんか面白いことやってほしかったな
送別会でのささやかな抵抗とかじゃなくて それこそ残っている謎の悪しき慣習にすべて逆らってみるとか


ここまでは結局社会人をまだ経験してない俺の意見だけどね
それこそ、忙しくて寝れないってのは俺にとってはかなりダメージだし


それにしてもどこにしても飲み会ってどうしてこうもつまらないかね
本当に面白い飲み会を知っている人がこの世に何人いるかね
俺に場を任せてもう一人面白いやつがいればクソおもしろくできるんだけどな

山本七平「空気の研究」