『君たちはどう生きるか』

吉野源三郎

おもしろかった

題名見て少し警戒してたんだけど、意外と面白かった
アルケミスト」とか「宇宙人アミ」とか人生を説く系はちょっと苦手なんだけど
ちゃんと思想もありつつ、物語もしっかりしててよかった
驚きなのはこれが1937年に書かれたものであるということ
いい作品は時代を超えるってことですね
教科書や現代文の問題で読みたい典型



主人公コペル君(本田純一)が日常で様々な経験しながら、おじさんとノートで交流していく物語
その中で、おじさんは
コペルニクスニュートン、ナポレオンなど偉人の話や
生産関係、貧しいという事、過ち、仏像の話
など色んな知恵を授けたり、アドバイスしたりしていく


最後の方で話してくれたお母さんの石段の話むっちゃ好き


学校でもっと広めるべきじゃないか?
池上さんが推してるのも納得

p147
君は、毎日の生活に必要な品物という事から考えると、たしかに消費ばかりしていて、何ひとつ生産していない。しかし、それでいて、自分では気がつかないうちに、たったひとつ、ある大きなものを、日々生み出しているのだ。それは、いったい、なんだろう。