『鴨川ホルモー』

万城目学

ホルモーというオニを操り戦う競技

まあおもしろかった
夜は短しといい、四畳半といいこれといい
京大を舞台にしたのはどうしてこんなに奇抜なんだ
内容といい話の流れといい確かに映画化しやすいな
大学サークルは確かに不安だよな
鴨川デルタは一回行ってみたいな
どこにでも悪しき伝統はあるのかな

p109
ミミズに小便をかけると、サムシングが腫れ上がる、という
では、神聖なる神社の境内、「イェイェ」などと連呼しながら、サムシングを放り出し馬鹿踊りに狂奔した場合、果たしてどんな罰が降り注ぐのか。まさかなくなっちゃいないよな、と先ほどから寒さのためか、ちっともその存在を感じられなくなっていた、我がサムシングをおそるおそる見下ろしてみる。体温維持のため、外気に触れる表面積を極限まで減少させているが、どうやらご健在の様子だった。俺は心底ホッとして、視線を前方に戻した。

p196
俺と高村は、正面からしばし見つめ合った。俺は、ここで噴き出してはいけない、と左手で腿を思いきりつねって、高村の凛々しい表情に耐えた。