『ミッキーマウスの憂鬱』

まあまあ

ストーリーはそこまで面白くないけど
よかったのはディズニーの裏側を見れたこと
でもこれはあくまで松岡さんのフィクションらしい
がっかり
つかいいのかディズニーはこんなこと書かせて

テーマは正社員と準社員の対立と夢を与える仕事とは
正社員と準社員の対立はあるあるなのかな
学生のおれはあまり共感できなかった

ディズニーランドあんま好きじゃなかったけど
なんか社員に注目すればなんか好感が持てるかもしれない

後ろのあらすじ詐欺だろ
恋愛要素なんてこれっぽちもねえぞ
主人公うざいし
ただの常識知らずだろ
普通にイラッってきた
ディズニーランドの清掃員に何してるんですかと聞くと「星を集めてるんです」って答えるっていう雑学を思い出した


p87
「夢があるのはオンステージ。バックステージにあるのは現実だけ」
「すべては手作り。わたしたち準社員は、その底辺を支えてる」

p90
すべてが終わって城の外にでたとき、彼女がつぶやいたひとことがいまでも忘れられない。
シンデレラ関係ないじゃん。彼女はそういった。後藤も、戸惑いながらも同意せざるを得なかった。

p173
「会社はきみに時給を払っている。勤務時間内、一時間ごとに会社に対する貢献があって初めて、恩給を受けるに値する。その意味をよく理解しておくことだ。ここは学校でもなければ、夢の国でもない。会社だ」

p183
こっち側。それはつまり、夢から醒めきった人間たちの集まる世界。夢は見るものではなく、与えるものだと割りきることのできた人々の集う裏舞台。
わたしはいつの間に、その一員になったのだろう。ゲストに何を与えているといえるだろうか。夢。幻想。それ以外に、なにがあるだろうか。

p253
正社員の錦野と、準社員の自分。そのふたつを分ける垣根は結局のところ、自分のなかにあったのではないか。早瀬はいまになってそう思った。彼もキャスト、自分もキャスト。皆で夢と魔法の国を支えている。自分もその重要な一翼を担っているではないか。なにを遠慮がちになっていたのだろう。なぜ卑屈になっていたのだろう。