『星を継ぐもの』

すごくおもしろかった
久々の当たり

帯に「SFにして本格ミステリ 謎は大きいほど面白いに決まっている。」って書いてあるけどまさにその通り

ルナリアンって言葉はプラネテスを思い出した

何回も面白いところがあったし最後の盛り上がりがやばい

まず未知の言葉や技術の解析の過程
それをまとめるハントの発言
そして宇宙の描写
クライマックスのハントの月の発言
そこからさらにダンチェッカーのどんでん返し
そしてエピローグ

最後らへんはずっと鳥肌たちっぱなし

よく考えられたなこんなストーリー

p115
きみは特異な発想を持っている。誰も思い付かない角度からきみは問題を切る。

p119
ハントはふと、コールドウェルが三千年前に生きていたらローマは一日にして成ったのではあるまいか、と思った。

p221
放浪の生涯を通じて、彼はかつてただの一度もある特定の場所を自分の故郷として意識したことはなかった。というより、彼にとっては特別な場所などありはせず、どこへ行っても、そこが故郷と思えばそれで満足だったのだ。ところが、月面に立って地球を見た途端、ハントは生まれて初めて、故郷を遠く離れていることを強く意識した。