『クリムゾンの迷宮』

貴志祐介

おもしろかった

メッセージ性はないけど娯楽ならこんぐらいズバ抜けてると読んでよかったと思える
青の炎より好き
貴志さんの魅力はこういうリアルさなんだとわかった
空想の上にここまでリアルを描けるのはすごいと思う
主人公とヒロインが最初情報を選んだけど俺が同じ状況ならそうすると思ってたからそういう展開でうれしかった

よくエロゲであることだけど主人公の言動や行動がバカすぎるとイライラしてつまんなくなる一方主人公が自分の発想を超えたり同じような行動をするとすごくわくわくする

設定としてはカイジとかインシテミルとかライアーゲームっぽいけどはるかにこっちのほうがおもしろい

国際的に通用するSOSのサイン 三つの焚火を正三角形に焚く
ゲームブック
ペルソナ
アドレナリン 肉うまくなる
火星の迷宮
夢魔の時間
デッドリーナイトシェード


p21
道を歩いている蟻が、いきなり巨大な手でつまみ上げられ、ガラス瓶の中に放り込まれた状態に近い。

p77
「ゲームの理論は、実地には何の役にも立たない」
「役に立たないどころじゃない。下手すると必敗法になってしまうんだよ.ゲームの理論では、参加者全員が、自らの利益のために合理的な判断をするというのが前提となっている.だが、現実の人間は、必ずしも合理的な行動はとらない.ゲームの理論に忠実なプレイヤーだけが、行動を見透かされてしまうことになるんだよ.だからは今は、ゲームの理論に代わるセオリーとして、心理分析を取り入れたドラマ理論というのが考えらてるんだけどね」