『悪童日記』
おもしろかった
アゴタ・クリストフ著
想像してたよりおもしろかった
てっきり戦争が絡んでくるから暗い感じかと思ったら
天才双子の物語だった
好奇心のままに実験したり鍛錬したりする感じが好きだった
司祭を脅し金をとったり、宗教は信じていないけど聖書は暗唱できたり
周りに流されず、自分たちが正しいと思ったように行動する
宗教を皮肉る「貧乏人と金持ち」の話なんかもいい
基本戦争うんぬんよりいかに目先の人とかかわるかを考えている感じ
p50
帰路、ぼくらは道端に生い茂る草むらの中に、リンゴとビスケットとチョコレートと硬貨を投げ捨てる。
髪に受けた愛撫だけは、捨てることができない。
p132
「ぼくたちは、痛み、暑さ、寒さ、ひもじさ、というようなあらゆる苦痛に打ち克ちたいだけです」
p163
「ぼくらは、どんなことも絶対に忘れないよ」
p266
「決心は、事柄を熟知したうえでしなくちゃいけませんよ」