『長いお別れ』

レイモンド・チャンドラー
清水俊二

微妙
訳が下手すぎる
絶対下手 直訳すぎる
話がまず入ってこない
村上春樹訳を読んでみたい

話としてはまあまあおもしろかった
回りくどい言い方は嫌だったけど会話の感じは嫌いじゃない
p437ロジャーの最後の小説が「白鳥の歌」っていうのがいい
swan songだね
白鳥は死ぬ間際だけとてもきれいな声を出すという逸話

シルヴィア(テリーの妻)が頭を打ち抜かれて死に
テリーは主人公マーロウの車に乗りメキシコへ行き自殺したという情報が流れる
その後アイリーンに頼まれその夫のロジャーの捜索を頼まれ家族内にかかわっていく
そして実はロジャーはシルヴィアと関係を持っており
アイリーンもテリーと過去愛し合っていた関係だった
ロジャーが一見自殺しかし不審な死を遂げる
マーロンがそれについてほかにもいろいろアイリーンを問い詰めるとアイリーンは薬を飲んで自殺してしまった
その後主人公のもとにシスコ・マイオラノスという人物が訪ねてきたのだが…

p111
「ぼくにいわせれば、全部エースばかりのカードなんだ。なんでも持っているが、何も持っていないんだ。」

p132
こんなことがいえる人間に一生のあいだに何人会えるであろうか

p475
ぼくが彼女に望んでいたことは、しずかに自分を見つめてもらうことだった。彼女がどんな方法で解決をはかろうと、ぼくの知ったことじゃない。

p507
「チェスのはめ手のようなもんさ」
「ぜんぶで五十ぐらい知っているが、みんなおもしろくない。みんないんちきで、相手のすきをねらうやり方なんだ」