『天使のトッチオ』

とりやまあきら作

ふつう
ドラゴンボール鳥山明さんの絵本
いかにも鳥山さんの絵
ただ絵本としてどうかと言われると文字が多いし、絵も複雑なので子供向けではないかも

宇宙人好きだな
ネコマジンにも出てきただろ

もう少し漫画ではなく絵本ってとこに挑戦してほしかったな

『若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来』

城繁幸

おもしろかった

内容も面白いし、何よりわかりやすく書いてあるのがいい

なぜ若者は3年で会社を辞めるのか
主な原因は2つ
①かつてと違い、高い意識と専門性を持った学生が就職活動を通して採用されるようになった結果、業務とのミスマッチが起きた
年功序列制度が崩壊しており、働いてもキャリアアップできず、上にポストを食わせるだけになっていることによるモチべージョンの低下

その結果、第二新卒が利く3年で会社を辞め、転職や起業をする

筆者は主に②の年功序列制度というレールの問題点を指摘したうえで
派遣社員やバブル時代の社員や中途採用などの問題も指摘している

そのなかで、キャリアの複線化を取り入れた本当の成果主義の提案をしている
また、「働く理由」の大切さを説き、レールからはずれて生きている若者の例を提示している

自分も就職活動をやったがやはり変に意識を持たないようにはした
今の若者はやってみないとわからないことがたくさんあるってことを知らないのか?
今は完全にレールの上だけど、いつでもレールから降りる覚悟とか自分のやりたいことを見つけることをしていきたい



株式会社コネクティ
菊と刀ルース・ベネディクト

p68
レールの上だけが人生ではない。ただ、それを受け入れられるのは、レールで行き詰まってからなのかもしれまい

p187
若者が従来のようには居着かない状況に危機感を持った経済界のリヴァイアサンが、官僚のリヴァイアサンに泣きついたというのが現状だろう。

『前田敦子はキリストを超えた―〈宗教〉としてのAKB48』

濱野智史

つまんなかった

過呼吸やアンチからのバッシングを受けながらもセンターにいるという「自己犠牲の精神(利他性、無私)」が前田敦子を情報社会において「超越者(キリスト、昭和天皇)」にしたということらしい
西武ドーム過呼吸の中「フライングゲット」のイントロが流れ、精いっぱいの笑顔を作り、手を広げた姿に筆者はキリストを超える姿を見たらしい(p38)



宗教の事はあまりわからないけれど無理やりすぎてなにがなにやら
そもそも新興宗教だと言われればそりゃそうだろと普通に思うわ



劇場での偶然性とか近接性とかもはや宗教関係ないだろ
後半はネタ切れでただ「ぱるる」のことを気持ち悪く書いてあるだけ




というか基本的にそもそもどうでもよかった
題名がピークですね

p87
AKB、それは免罪符の代わりに握手権をばらまく宗教と言ってもいい


『なぜベストを尽くさないのか』

上田次郎

トリックファン用の本
おもしろい、つまらないを言うのは野暮なのでやめときます
ただ読むのは時間の無駄ではあります
上田教授が日々いかにベストを尽くしているかを著した本
エネルギー保存の法則はちょっとうけた
もっと超能力者を倒したエピソードが書いてあるのかと思ったらそうでもない
そっちは「どんと来い!超常現象」を読む必要があるのか


時々トリック好きな人はにやにやしてしまう話がある
山田の話、気絶の話、名刺ゲームの話、哲、この部屋の話


つか誰がこんなクソみたいな話考えて書いたんだよ(まあ上田先生なんだが…)


時々出てくる上田先生の写真がイケメン過ぎてやばい


この本は読むためというより本棚に飾ってあることで満足感を得るたぐいのものです



『人間の土地』

サン=テグジュペリ
堀口大學

つまんなかった
つか翻訳が下手すぎて全然読み進められなかった
ロング・グッドバイ」以来のクソ訳
外国語って物が主語になることが多いからそもそも読みにくい

「星の王子様」の作者
伊坂幸太郎の「砂漠」に出てきた本

すべて砂漠で遭難した時の話かと思ったら、前半は普通に飛行家時代のエピソード

内容は別に
ただ遭難したとき泣いてしまうのは自分の死の悲しみではなくもう自分に会えない仲間たちのことを想って泣くってとこがメインかな

この本を読んだ後、コンセンサスゲームってのを知って砂漠で遭難したときに必要な道具に優先順位をつけるかというのをやったんだけど

この本みたいに動き回るんじゃなくてその場にとどまって救助を待つのが正解らしい
2時間以内に救助される確率が80%って言ってたな
まあ時代が古いからどうもいえないけど


コンセンサスゲーム(砂漠で遭難したら?)問題編 - Akio's Log

p163
我慢しろ…ぼくらが駆けつけてやる!…ぼくらのほうから駆けつけてやる!ぼくらこそは救援隊だ!

『たくらむ技術』

加地倫三

つまらなかった

ロンハーとかアメトークとかのプロデューサー加地さんの本
思えばいつも無意識に企んでいたらしい
テレ朝の入社のときもたくらんでスポーツ部門を志望したらしい

基本的に一貫して処世術を書いている
うまく世の中を立ち回っていくためにはどうするか
上司や部下や芸人といい関係を気づくためにはどうするか
自分のやりたい仕事をやるためにはどうすればいいのか

俺はあんまこういう世の中をうまく立ち回っている人が好きじゃないからつまんなかった
最近はロンハーもつまんないからちょっと説得力が…

もう少し芸人について書いたり、今持ってるアイデアとか書いてくれた方がよっぽど面白かったかも

p121
もしも企画の意義、面白さに本当に自信や確信があるのならば、まずは実現させるための状況を作る。そして論理で補強する。それでいいのではないでしょうか。

『君たちはどう生きるか』

吉野源三郎

おもしろかった

題名見て少し警戒してたんだけど、意外と面白かった
アルケミスト」とか「宇宙人アミ」とか人生を説く系はちょっと苦手なんだけど
ちゃんと思想もありつつ、物語もしっかりしててよかった
驚きなのはこれが1937年に書かれたものであるということ
いい作品は時代を超えるってことですね
教科書や現代文の問題で読みたい典型



主人公コペル君(本田純一)が日常で様々な経験しながら、おじさんとノートで交流していく物語
その中で、おじさんは
コペルニクスニュートン、ナポレオンなど偉人の話や
生産関係、貧しいという事、過ち、仏像の話
など色んな知恵を授けたり、アドバイスしたりしていく


最後の方で話してくれたお母さんの石段の話むっちゃ好き


学校でもっと広めるべきじゃないか?
池上さんが推してるのも納得

p147
君は、毎日の生活に必要な品物という事から考えると、たしかに消費ばかりしていて、何ひとつ生産していない。しかし、それでいて、自分では気がつかないうちに、たったひとつ、ある大きなものを、日々生み出しているのだ。それは、いったい、なんだろう。