『ワセダ三畳青春記』
高野秀行著
普通
ちょくちょく自分の本の宣伝をしてくるのがうざかった
この自由奔放な感じの他人とのかかわりあいとか適当な旅行とか
バックパックした俺だから共感できるようなものを他の人は共感できないだろ
こういう奴にろくな奴がいないのは経験上わかっているから
読んでてもおもしろそうとか羨ましいとか感じるよりも
実際そんな仲良くない奴らでたむろっても楽しくないだろとかこんな先輩持ちたくないなあとかしか思わなかった
はたから見ればおもしろそうでもやってる本人たちはそこまで本気じゃなかったり楽しくないのが常だっていうのがわかっているからなあ
実際やりたいように生活してったら俺も七年とか普通にすぎる気がする
でもそこでなにかしらキリをつけて新しい舞台に立てればいいけどどうなんだろ
俺もすぐ会社辞めてこんなやつらみたいになりそう
どっちが幸せかなんかわかんないけど
みみずく山
カルロス・カスタネダ「呪術師と私」
p229
みんなして砂場で遊んでいたのに、気づいたら日が暮れて、ひとり、公園に取り残されたのに気づいて愕然とする子どもである。彼らが野々村荘や私を見て羨ましがるのは、公園の砂場やそこでいつまでも無心に遊んでいる子どもを羨ましがるのと心情的には変わらない。